Nintendo Switchのクラウドゲームとは?

2018年10月14日

Switch クラウドゲームの意味

Nintendo Switchにはゲームソフト形態のひとつとして「 クラウドゲーム 」があります。

代表的なところでBioHazard7 resident evil クラウドバージョンとか。

で、クラウドゲームってなにそれおいしいの?†kuraudo†なの?ファーストソルジャーなの?超究武神覇斬しちゃう?

興味ないね、って方もぜひ。

Switchのクラウドゲームとは

NintendoSwitchクラウドゲームのイメージ

Nintendo Switch クラウドゲームのイメージ。

Switchのクラウドゲームは「 クラウドサーバー上のゲームをSwitchでリモートプレイ 」するイメージです。

プレイヤーの操作はSwitchではなくネット経由で送られたクラウドサーバー上で処理されます。

処理されたゲームの画面はクラウドサーバーからSwitchに送られ、ストリーミングで表示されます。

実際にゲームが動いているのはSwitchではなくクラウドサーバー上。Switchはただの画面&コントローラとして使われる形です。
PS4のリモートプレイに置き換えるとわかりやすいですね。PS4のリモートプレイは自宅にあるPS4をVITAやPCを使ってネット経由で動かしてゲームをプレイする機能。

Switchのクラウドゲームの場合、PS4本体の代わりがゲーム会社のクラウドサーバー上で、VITAやPCの代わりがSwitchです。

クラウドゲームとダウンロード版・パッケージ版との違い

特性上、クラウドゲームには通常版のソフト(ダウンロード版&パッケージ版)とは大きな違いがあります。

  • クラウドゲームはソフトを買うのではなく、プレイする権利を購入する形
  • ネットにつながっている環境でしかプレイできない

買い切りではなくプレイ権利を購入(レンタルに近い形式)

ネットを介してクラウドサーバー上のゲームをプレイするので、当然ゲーム会社がクラウドサーバーを用意しておく必要があります。

買い切りにすると永遠にサーバーを維持し続ける必要が出てしまうため、レンタルに近い形でプレイする権利を購入する形式となっています。

例えばクラウドゲームの代表例である BioHazard7 resident evil クラウドバージョンで180日プレイで2,000円。

期限を過ぎるとプレイできなくなるデメリットがあり、鈴木史郎さんのようなバイオ名人で末永くプレイしたい方はPS4版などを購入するしかありません。

しかし、価格としては通常版のソフトに比べれば安価なメリットがあります。

特にネット対戦などの要素のない一人用ゲームですし、180日もあればじっくり楽しめます。大抵のゲーマーにとってはむしろ長いくらいではないかと。

ネットに常時接続している必要がある

クラウドゲームは当然、Switchが常時ネットにつながっている環境でないとプレイできません

常時ネット通信をしながらプレイする仕様上、クラウドゲームを楽しむためには常にネット環境のある場所にいる必要があるのです。こちらは完全にデメリットです。

映像をストリーミングしている上に操作データもネット経由です。

そのため、Ping値が安定しにくいWi-Fi環境下では画面がカクついたり操作の反映が大きく遅れる可能性あり。

SwitchのドックにLAN端子はついていませんが、USBであと付けすることで有線LAN接続することもできるので、クラウドゲームをプレイしたい方は購入しておくことをオススメします。

クラウドゲームに限らず、ネット対戦系のラグ対策にもなり、ゲームプレイが快適になります。

なぜクラウドゲームにする必要が?

ゲームソフトがクラウドゲーム形式になる理由は、端的にいえばSwitchのスペック低くて動かせないから、です。

Switchは携帯機としての側面もあるためどうしてもPS4やゲーミングPCに比べるとスペックが劣ります。

PCやPS4などで出ている超絶グラフィックのゲームや超広いマップを持つオープンワールドゲームなど、高いスペックが要求される大作ゲームはSwitchでは動かせません。

そもそもSwitchは内臓ストレージが32GBしかありません。対し最近の大作ゲームはストレージ容量が非常に大きく、Switchではまともにインストールすらできない可能性も非常に高いのです。

例えばPS4で使われるBlu-rayディスクの容量が片面仕様で最大25GB、両面で最大50GB。SDカードを使うにも容量が大きなものが必要になってきます。

また、ストレージに限らずCPUやメモリなどのスペック、廃熱の問題など大作ゲームをプレイするにはさまざまな問題があります。

そこでSwitchにはゲームの演算をさせずただの画面&リモコンとして使い、実際にゲームを動かすのはネットの先にあるクラウドサーバー、という形をとることでハイスペックが要求される大作ゲームをSwitchでプレイ可能にしているのです。

この方法ならゲームを動かすのはクラウドサーバーのスペックに依存しSwitchのスペックはほぼ無関係。

極端な話、クラウドゲーム方式を使えばPS4Proでないと厳しいようなゲームもPS3やPSPなど旧世代のゲームハードでも動かすことができます。(実際プレステでクラウドゲームが出る予定はありませんが)

まとめ:Nintendo Switchのクラウドゲームとは?

  • クラウドゲームとは、ゲーム自体はクラウドサーバー上で動かし、Switchはネット経由で映像を映す&操作するデバイスとして使う形式のゲーム
  • Switchではなくクラウドサーバー側の性能でゲームを動かせるため、スペックの低いSwitchでもグラフィックや演算能力が必要なゲームがプレイできる
  • ただし、サーバーから映像をもらう&操作をサーバーに送るのがネット経由のためSwitchがインターネットにつながっていない環境ではプレイできない
  • Switch版BioHazard7 resident evilで初めて実現した

そもそも携帯してどこでもゲームができるSwitchにとって、「 ネットにつながっていれば 」プレイできるクラウドゲームは制約でしかないんですよね。ネットにつながってないとゲームできないんだもの。

しかし逆にいえば、どんなにスペックが必要なゲームでもクラウドゲーム版さえ出てくれればSwitchでもプレイできる可能性があるということ。

大抵の1人用ゲームなら超大作だろうとネット環境さえあれば問題なくプレイできるはずです。

この点をポジティブに捉えて、今後Switchにもどんどんハイスペック機用の超大作ゲームが出てくれると信じて待ちましょう。